痔の手術では、皮膚や筋肉をできるだけ切らないことが重要です。肛門には便を排出するという大切な役割がありますが、ほかにも繊細で高度な知覚機能があり、それを損ねることで日常生活に様々な不便が起こってしまいます。
たとえば、便が溜まっていてもおならだけを排出する機能、そして便が下痢かどうかを判断する機能などがあります。こうした知覚機能を有する肛門の皮膚や肛門を締める筋肉を切ってしまうと、自分の意志に反して便が漏れるといった支障がでてきてしまいます。
今までの痔の手術が入院を伴っていたのは、手術後の患部からの出血の懸念や治癒の遅さという理由からでした。麻酔法や医療技術の進歩により現在では安全な日帰り手術が可能になりました。
日帰り手術で痔核切除手術を受けた場合、通常のお仕事が可能です。
もちろん手術後はできるだけ無理をしないようにしてください。