大垣クリニック

痔の原因と生活改善

痔にならない、再発させないために

痔の原因を知りましょう

痔の原因を知って、生活習慣を見直しましょう。
特に、毎日の規則正しい排便を心がけてください。

長時間同じ姿勢でいる

座ったまま、立ちっぱなしなど同じ姿勢を続けていると、肛門がうっ血しやすくなります。

改善のために気を付けること

座ったまま:気がついたらこまめに、おしりを持ち上げたり、姿勢を変えましょう。
立ったまま:短い距離でもいいので、その場でこまめに歩くようにしましょう。

便秘

座ったまま、立ちっぱなしなど同じ姿勢を続けていると、肛門がうっ血しやすくなります。

改善のために気を付けること

便秘にならない食生活を心がけ、毎日スムーズな排便を目指しましょう。

下痢

冷たい物やお酒の飲み過ぎに注意し、お腹を冷やさないようにします。温かい飲み物や食事を摂るよう心がけましょう。

改善のために気を付けること

座ったまま:気がついたらこまめに、おしりを持ち上げたり、姿勢を変えましょう。
立ったまま:短い距離でもいいので、その場でこまめに歩くようにしましょう。

ストレス

痔の原因の多くは、下痢や便秘です。下痢や便秘にはストレスが大きく関わっています。

改善のために気を付けること

ストレスの原因からなるべく遠ざかることが一番ですが、それが難しいようでしたら、ストレスを発散する方法を見つけたり、リラックスできる時間作りをすることで解消していきましょう。

冷え

おしりを冷やすと血行が悪くなってうっ血し、痔になりやすくなります。

改善のために気を付けること

シャワーですませず、必ずバスタブにゆっくり浸かるようにしましょう。おしりを温め、血行を促すことが重要です。また下着もおしりを冷やさないものを選びましょう。

不潔

肛門が不潔な状態ですと、細菌に感染して炎症を起こし、痔になりやすくなります。

改善のために気を付けること

排便後は必ずシャワートイレでよく洗い、きれいに水気を取りましょう。下着をこまめに替えることも大切です。女性の場合、ナプキンやシートも早めに交換しましょう。

アルコール

お酒を飲みすぎるとうっ血しやすくなるので、痔のリスクも高まります。

改善のために気を付けること

適量を意識した飲酒を心がけ、ほどほどの量にとどめるようにしましょう。

激辛などの刺激

唐辛子のように辛み成分の強いものを多用した食事は、腸粘膜や肛門にも強い刺激を与え、大きな負担をかけます。

改善のために気を付けること

唐辛子などを使った辛みの強い食事を極力控えましょう。

不規則な食生活

不規則な食生活を送ることで、下痢や便秘が起こり、そこから痔になることもあります。

改善のために気を付けること

食生活が規則的で内容も適切であれば、排便も規則的でスムーズになります。なるべく朝食を摂って、排便してから通勤・通学することで、痔のリスクはかなり下がります。

妊娠と出産

妊娠と出産痔は女性に多い病気でもあります。痔の原因として、「妊娠・出産」が関係しているケースは多いものです。男性に比べ、女性は胎内で赤ちゃんを育てるため骨盤が大きめです。その骨盤が大腸を圧迫することで、便秘から痔へという連鎖が起りやすいのです。妊娠中には子宮が肥大して大腸を圧迫するため、リスクはさらに大きくなります。また、妊娠中には黄体ホルモンの分泌が活発になりますが、これで腸の動きが悪くなり、便秘になりやすいことも原因のひとつです。 また、出産時には強くいきみますので、それにより出産後に痔になってしまう方も珍しくありません。授乳で体内の水分不足が起きて便秘になることもあります。

改善のために気を付けること

便秘の予防を心がけ、刺激物を避けましょう。身体を冷やさないよう注意してください。妊娠中や授乳中に痔になってしまった場合には、医師に痔であることを伝え、ステロイドなどが入っていない安全なお薬をもらってください。

痔にならないために10の約束

  • 1.浴槽で充分温まる
  • 2.便秘にならないよう気を付ける
  • 3.排便時に強くいきまない
  • 4.長時間座ったままでいない
  • 5.車内や飛行機内でも注意を
  • 6.立ちっぱなしを避ける
  • 7.おしりをいつも清潔に
  • 8.下痢に注意する
  • 9.おなかとおしりを冷やさない
  • 10.アルコールと刺激物は控えめに

おしりになにか異変を感じたら、早めに専門医へご相談ください。

便秘や下痢の対処法

痔にならないために重要なのは、下痢、便秘にならないよう心がけること。お薬で対処することも可能ですが、できれば日常生活に気を付けることで便秘や下痢にならないようにする方が身体全体のためにも優しい方法です。

日常生活での便秘対処法

食物繊維を積極的に摂りましょう

便秘を解消するために最も一般的な方法は、食物繊維の摂取です。食物繊維は消化されずに大腸まで届くため、便が固くならず水分を保持します。そのため、便秘になりにくく、スムーズな排便の助けになってくれます。

水分をたっぷり摂りましょう

便秘は水分不足も大きな原因のひとつです。女性の便秘が多いのは、水分摂取量が男性より少ないからではとも言われています。水分が不測すると、身体は食物から水分をより多く吸収することで対処しますので、便の水分不足が起こり、便秘へとつながります。人間は1日に1.5~2リットルの水分を最低でも必要としていますので、喉が渇いたと自覚する前にこまめな水分補給を心がけましょう。

運動不足を解消しましょう

適度な運動は、便秘の解消を促進させます。また運動には、ストレスを発散し、自律神経を活性化することで、大腸の機能をサポートしてくれるというメリットもあります。

食事の摂り方を含めた規則正しい生活リズムを心がけましょう

人間には本来、スムーズな排便のためのメカニズムが備わっています。眠っている深夜から明け方にかけて、空腹時強収縮という大腸の強い収縮が起こり、大腸内の便が直腸付近まで下がってきます。その後、起床し、朝食を摂って胃に食物が入ると、胃・大腸反射が起こって大腸の動きが活発になります。空腹時強収縮によって直腸付近まで下がってきた便は、これにより肛門近くの直腸膨大部にまで下がってきます。ここで人間は便意を意識し、スムーズな排便になります。このメカニズムは、朝食を摂らなかったり、出かける直前に慌ててかき込んだりして、排便せずに出かけると働きません。それが積み重なることで、便秘につながっていくのです。

日常生活での下痢の対処法

※治療が必要な下痢の場合ではなく、常習的に下痢をしてしまう場合です。

真夏でも温かいものを摂りましょう

下痢は、大腸の機能が不安定になる様々な原因によって起こります。
大腸の機能改善のためには、まずおなかを温めることが有効です。
おなかを温めるためには、温かい食事や飲み物を摂ることが実はとても重要です。
真夏でも、氷が入っていたり、キンキンに冷やしたものは避けましょう。
腹巻やカイロなども有効ですが、低温やけどには注意してください。

アルコールを飲みすぎないようにしましょう

お酒の飲み過ぎは下痢の原因になります。下痢になりやすい男性は、お酒好きな方が多いようです。
また、ビールや氷の入ったお酒など、冷え過ぎた飲物は避けるようにしてください。

善玉菌を増やしましょう

ビフィズス菌や乳酸菌などが入ったものを積極的に摂ることも有効です。腸内フローラを正常化することは、下痢の解消に役立つだけでなく、健康上にも様々なメリットがあることがわかってきています。

病気の可能性がないか確かめましょう

過敏性大腸、クローン病、潰瘍性大腸炎など、大腸の病気が原因で慢性的に下痢を繰り返していることも考えられます。症状が長く続く場合には、専門医に必ずご相談ください。